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1984年製作・映画【空海】(弘法大師・御入定1150年記念)ー早坂暁作のコミック本と合わせた感想 [映画]

ある日、新聞紙上で36年前の古い映画「空海」の広告を目にして初めてその存在を知り、早速レンタルビデオで観ました。そもそもこの映画は、弘法大師・空海「御入定」1150年を記念して企画、製作されたものでした。ということは、弘法大師空海が旅立たれて、平成29年現在、1186年もの時が経過しているということです。


今回、ネットで検索しているとなんと、主演俳優染谷将太で「空海 KU-KAI」の映画が今中国で製作中で、今年度完成し、2018年公開されるとのこと、映画の一部の情報を読んでみると、オーソドックスな撮り方ではなく、中国での若き空海の冒険談になっているような印象を受けました。どんな出来上がりか楽しみです。原作は作家夢枕獏が17年かけて書いた本、「沙門空海 唐の国にて鬼と宴す」(全4巻)ということです


さて、映画は3時間ほどの長丁場なのに途中で退屈さを感じなかったのは、脚本家早坂暁氏の力量によるのでしょう。早坂氏と言えば、かなりの昔、NHK放映の吉永小百合主演、「夢千代日記」の脚本家としても有名です。空海を演じる俳優北大路欣也は当時41歳で、青壮年期を演じるにはぎりぎりのところだったと思います。あくまで個人の意見ですが、後半になるにつれていい雰囲気が出ていました。最後の最後、私に会いたくば、【遍照金剛】と唱えなさいと弟子たちに伝えるところでは、自然と涙が出て来ました。


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幼少年時代の空海の名は、真魚(まお)という、現代からすれば変わった名前ですが、そこではたと思ったことは、若い頃九州の天草に居た頃見聞きしたことでした。海に囲まれ殆どが漁業に従事するか半農半漁の地元では、その人たちの名前に魚そのものや動物、漁業に関するものがなんのてらいももなくつけられていた事実です。さらに言うと、日本ではそう大昔に遡らなくとも少なくとも戦前までは古風な、実際に人の生活、職に関わる名前が確かに使われていたのを思い出しました。空海は、いや真魚は、天草の島々と同様、海に面した四国の讃岐生まれの人です。その名前になんの不思議もないわけです。


空海という名前を何時頃から名乗るようになったのか、歴史に登場する日本人にはよくあるように、空海という名に落ち着くまでにいくつか名前があるようですが、名は人を表すというだけに、よくこの名前を付けたものだと思います。歴史上の他の名僧とは別格のスケール、人格の大きさ、密教の不可思議な雰囲気、日本各地に広範囲に残る足跡、逸話は、平成の現代もこれからも人を惹きつける不思議な魅力に満ちています。


映画の中で、これまで知っていた、或いは、知らなかった逸話、彼の発した言葉(台詞)を確認したくて、同じ早坂氏作による、【空海】(集英社・ジャンプ コミック デラックス)というコミック本を選びました。


空海の修め究めた密教の内容や奥義は、私にとって未だ手掛かりがあるような無いような想像を超えたものですが、映画とこの漫画本を合わせると、空海の生きた時代は、奈良から遷都したばかりの平安京初期の頃を含み、天皇も次々と代が変わる生臭い政争を孕んだ時代だったと分かります。これは発見でした。また、共に遣唐使として中国(唐)に渡って無事に帰国できた後天台宗を開いた年長の最澄が一時空海の弟子となり、結局、お互いの立ち位置の違いが深まり袂を別つ過程が漫画の中の問答でも描かれ、よく理解できた。


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細かいところでは、映画でもコミックでもサラリと触れられていたが、空海の修行時代、富士山噴火に遭遇した際、相手の命を生かそうとして抱いた女が、10年後にその時身ごもった子供を連れて空海を訪ねて来て、彼が自分の弟子にする場面が印象的でした。これは、100パーセント早坂氏の作り上げたフィクションでしょうか?或いは、元になるような話、伝承があったのでしょうか?興味のあるところです。


以下の事柄も強く興味を持ち、自分なりに思いを巡らした点ですが、また別の機会に触れたいと思います。

① 空海の生きた時代、当時の朝廷との関わり

② 室戸岬にある海に面した洞窟で修行中体験したこと:明星が空海の口に飛び込んで来た事

③ 滞在期限20年という掟を破ってまで2年で帰国した理由

④ (漫画本の最後にある)最晩年の空海の【秘密曼荼羅 十住心論】を説く言葉
の意味


ちょっと残念なことは、中島徳博氏の漫画(絵)のタッチが荒削りな感じがして私の好みではなかったことですが、映画「空海」の思い起こしにはとても役立ちました。



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